ヤンゴン旅行記

仕事でミャンマーヤンゴンへ行きました。わずか2泊3日でしたが面白かったので仕事以外のことを記します。 まさか初めての海外出張先がミャンマーとは、何があるかわからないものです。

成田からヤンゴン国際空港へ片道約7時間。台湾が中間地点ってところでしょうか。ひまです。入国審査では一言も交わしませんでした。驚きしかありません。 空港には日本円からミャンマーの通貨であるチャットに両替できる店と、クレジットカードを入れてチャットを手に入れられるキャッシングのATMがありました。

ホテルとデパートの入り口では額にかざす非接触の機器で体温を測られました。 COVID-19 を警戒してなのでしょうか。 スタッフからは "96, fine." と言われて、何ちゅう体温やねんと思いきや、何秒かしてファーレンハイトであることに気づきました。 アメリカならまだしも、ミャンマーで使われているとは意外でした。

ヤンゴンの道路は車でいっぱいでクラクションが鳴りまくっていました。どのような時に鳴らしているのか最初は全くわかりませんでしたが、どうやら追い越しをするときには長く鳴らし、自分の存在を示したいときには短く何度か鳴らすようです。 そして、歩行者用の信号が全くありません。渡るには多少の勇気が必要です。6車線の真ん中を車線に沿って平然と歩いたり、渋滞中のドライバーに水や食べ物を売り歩く商人もいました。 初日はそんな光景に非常に驚きましたが2日目には慣れました。

ヤンゴンでの移動は Grab というタクシーアプリを使いました。 行きたい場所を指定すると、現在地に近いタクシーがやってきます。 支払いは事前に登録したクレジットカードで払う仕組みです。 料金は乗車前に決まり、渋滞して遅くなっても変わらないのがいいところです。 10回近く使ったところ、おおむね5分以内にやってくるのも素晴らしい。神アプリ。

ミャンマー公用語ビルマ語。英語で書くと Burmese です。1日目に昼食をとった店のメニューはビルマ語で書かれていました。全く読めませんが、漢字のメニューがあったことと Google 翻訳の画像認識機能に助けられました。

2日目の昼食。てきとーに入った店で海鮮炒め麺を注文。これが旨味があってうまい。日本人万人向けと思える味でした。辛くありませんし。 辛いといえば、この写真にはありませんが、付け合わせのサラダがこの旅行の中で一番辛いものでした。伏兵すぎる。

ミャンマーで初のクラフトビールブルワリー Burbrit Brewery に行きました。 東南アジアのビールというと、シンハー、タイガーのような軽いものを思い浮かべていたのですがそうではなく、 ヴァイツェン、レッドエール、ポーターといった欧州の味でした。 店員の好意で醸造設備を少し見ることができました。メニューにはないフレーバーを試しているそうです。

こちらは Burbrit Brewery 近くの風景。首輪をしていない犬が何匹かいます。人懐っこい振る舞いでしたが、触れ合うのはやめておきました。

わずか2泊3日での印象ですが、ミャンマーの料理はタイ、中国、インドが合わさったような印象でした。 米の麺、長粒種の米、インドのようなカレー、わりと脂っこい炒め物、バクテーのような薬膳らしいスープ、海鮮由来の旨味、酸味と辛味のある薬味が特徴に思えました。

シュエダゴン・パゴダにも行ってみました。ヤンゴン市内にある巨大な寺院です。 外国人専用の受け付けで入場料10000チャットを払い、裸足で入場します。 敷地は広大で、どこもかしこも金色。日本の仏教とは全く違うようです。 場内には観光客だけではなく、地元の参拝者も多くいらっしゃるように見えました。 見回っている間にお経が延々とスピーカーから聞こえてきて、何かを再生しているのかと思いきや、生でした。 長いときは3日3晩通して読むそうです。それも修行なんでしょうか。

仏像や鐘などの展示物の横にはQRコード掲示されていて、専用アプリで読むと解説ビデオを見ることができました。 フィンランドで戦車を展示している施設にもこんなのがあったっけなぁ。

こちらの仏教では水曜日を2つに分けた八曜日があり、自分の生まれた八曜日が重要とのこと。 曜日ごとに像があり、自分の八曜日の像に水をかけるのが参拝の作法だそうです。 像のどこにかけるか、何回かけるか、など聞いてみましたが、テキトーでいいとのことです。テキトー。

撮ってもらいました。夜になったら絶景だろうことは想像がついていたのですが、帰りの飛行機の都合上やむなく帰りました。

何も予定が無ければ瞑想したかったなあ。